去る4月16日午前10時、石川県立音楽堂貴賓室にて。
4月16日桜花らん漫と咲き誇る石川県金沢において、雨引山楽法寺(通称雨引観音)の貫主である川田聖定大僧正は、牧野聖修衆議院議員の御紹介にて、県立音楽堂貴賓室でチベット真言密教最高の地位にあられるダライラマ法王猊下と単独会見をなされた。
この日、随員の細沼秀行僧正水谷栄寛僧正並に当山川田興聖副住職池戸弘明随行と共に入室。
牧野衆議院議員よりダライラマ法王猊下を紹介され、二人は旧知の間柄のように打ち融けて懇談した。特にお二人の共通の友人であった鶴見照硯成田山新勝寺貫首猊下の思い出話は、真言密教を通じたつながりの深さの堅牢さをしみじみと感じさせる瞬間でした。
最後に固い握手を交して、来年10月の法王の来日と川田貫主に対してチベット密教最高の法儀である護摩法の伝授のお言葉をダライラマ法王が述べられて、お二人はお別れなされた。
お二人の会見は、チベット密教と日本の真言密教の新たな深い交流の歴史を、金沢の地において刻んだ尊い一瞬であった。