現在建替工事を行っております本坊は、来年夏頃に完成の予定です。
新本坊は、寺宝の展示室の他、ご参拝の皆様の休憩スペースがありますので、6月3日付のトピックスでご紹介したような眺望もお楽しみいただけます。なお、今回工事の設計・監理は筑波設計が、施工は㈱金剛組が請け負っています。
≪本坊完成予想図≫
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≪金剛組について≫
「世界最古の企業」と呼ばれる金剛組は、創業から1432年(西暦578年創業)の歴史を持つ、社寺建築を専門としている建設会社です。
初代の金剛重光(しげみつ)は、聖徳太子が日本最初の官寺(かんじ)である四天王寺(大阪市)を建てるにあたり、百済(くだら)から呼び寄せられた人物です。重光は、四天王寺が完成した後も、聖徳太子の命(めい)により、この地に留まりました。以来、代々金剛家の当主が「四天王寺正大工(しょうだいく)」として建物をお護(まも)りしてきました。現当主は39代目で、金剛組相談役を務めています。
また、明治以降は、四天王寺以外のお寺・神社の工事や、文化財修復工事(※)を手掛けるようになりました。現在の金剛組は、全国に5か所の支店を設け、日本各地で工事をしており、設計や現場監理を行う専門の技術社員の他に、8組・約120名の、日本最大級の専属宮大工集団を抱え、技術を継承しています。
(※)茨城県では、次のような文化財工事をしています。
「偕楽園好文亭御殿<重文>」復元工事(水戸市)、「旧弘道館」修理保存工事(水戸市)、
「孔子廟<重文>」復元工事(水戸市)
「平井家住宅<重文>」保存修理工事(稲敷市)