当山本尊「延命観世音菩薩」が明治44年国宝指定に先立ち、下村観山・木村武山の両画伯から送られた本像写真に対する岡倉天心先生の手紙が存在することが判明しました。「拝啓 楽法寺本尊写真三葉唯今到達一見いたし候 御談の通藤原時代の作品なと地方ニハ珍しき発見と存候 一両日中ニ内務省ニ提出し其内正式の調査有之候様取計可候 先ハ御答迄 五月二十日 天心生 観山兄 武山兄」[田口信行「雨引山の観音」(『画説』第二十五号、昭和14年1月1日刊)掲載]
この情報は茨城県文化財保護審議会委員の後藤道雄先生よりご提供いただきました。この場を借りて御礼申し上げます。